見学者が驚く真っ白な工場!東栄超硬の加工現場は「ショールーム」
真っ白い床に真っ白い壁、これが本当に町工場?―。治工具やゲージ、金型部品を手がける東栄超硬(愛知県愛西市、坂井真一社長、0567・31・0862)の工場が、きれいだと評判だ。第2工場(写真、愛西市)の加工現場を「ショールーム」と位置付け、月2回、顧客の工場見学を受け入れている。
同社も以前は、いわゆる「金属加工の町工場」。床も壁も汚れで真っ黒だったという。しかし坂井社長が「掃除を通して社員の心を育てる」と一念発起。2016年から3S(整理・整頓・清掃)活動を本格的に始め、清潔さを象徴する白で床を塗装した。
以来、9人の従業員は毎朝15分間の掃除を欠かさず、3年がたった今も清潔さを保っている。坂井社長は「従業員のモチベーションが上がり、新しいことに前向きに取り組むようになった」と意識の変化を実感する。18年に導入した生産管理システムは具体的な成果の一つという。
工場見学者は、そのきれいさに皆一様に舌を巻く。坂井社長は「町工場の見本になれたら」と目を細める。(名古屋)
日刊工業新聞2019年11月26日