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景観を損なわない「透ける二次電池」? NTTが開発

NTTは、従来比で電力量を約50倍に高めた「透ける二次電池=写真」を開発した。大きさを縦約29センチ×横21センチメートルと同10倍にし、性能を同5倍の0・25ミリワット時に高めた。従来はサングラス程度だった平均透過率を同3倍の69%と窓ガラス並みに高めた。市販のデジタル時計に接続した結果、2時間の動作を確認した。

電解質をゲル化したことで、平均電圧を1・7ボルトから2・5ボルトに高め、透過率の向上につながった。より広い面積での成膜化が可能となり、電池の大型化も実現。新型電池6枚でボタン電池1個分の性能を持つ。

観光地で景観を損なわずに情報を掲載する透明看板のほか、太陽光発電で得た電力を蓄電できる窓ガラス、スマートグラス用レンズなどへの利用を見込む。今後は折り曲げ可能なフレキシブル性能の付与を目指す。

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