カフェラテ作って接客も…最新ロボットが西宮で動く
QBITロボ、AI・カメラ活用
QBITロボティクス(キュービットロボティクス、東京都千代田区、中野浩也社長)は、カフェロボットマシンを用いた新たな外食店舗の実証実験を、9日から阪神西宮駅の商業施設「エビスタ西宮」(兵庫県西宮市)で始める。カフェロボットマシンが注文を受けてドリップコーヒーやカフェラテなどの飲料商品を作って提供する。人手不足に悩む外食業界で、料理提供だけでなく接客もできるロボの可能性を検証する。
客の性別・年齢など認識
カフェロボットマシンは筐(きょう)体やハンドリングロボット、調理機器などがあらかじめセットされているため、設置してすぐに稼働できる。縦、横、高さの寸法はいずれも2・4メートル。
人工知能(AI)やカメラ画像で客の性別や年齢などを認識、接客サービスも行う。AIとカメラ活用により、2度目に来た客には「ラテはいかが?」とお気に入りのメニューで話しかけたり、客の笑顔を評価ポイントとして学習、接客スキルを日々向上したりできる。
「人間の接客よりロボットの接客の方が、来店者が素直な反応を示すと言われている」(同社)といい、実店舗でロボットがどのように貢献するか、定量的なデータを習得する。
ロボットマシンは1時間あたりドリップコーヒーなら20杯、カフェラテなら30杯を提供できる。客に合わせて対応する接客能力と短期で開店できる利点を生かし、拡販する。
日刊工業新聞2019年11月8日