微生物で汚染土壌浄化、竹中工務店と名古屋工大が開発

 竹中工務店と名古屋工業大学は29日、新規の脱塩素化微生物「デハロコッコイデス属細菌=写真」を使った汚染土壌・地下水浄化技術を共同開発したと発表した。同微生物と栄養剤を注入井戸から汚染土壌・地下水に注ぎ、高濃度なクロロエチレン類を無害なエチレンまで掘削せずに原位置で浄化できる。「バイオオーグメンテーション」と呼ぶ安価なバイオ浄化法により、汚染土壌を掘削して除去する場合と比べコストを半減できる。

 同微生物は名古屋工大が分離に成功した。地下水環境基準の3万倍に当たる1リットル=300ミリグラムを超えるトリクロロエチレンを25日で脱塩素化できる高分解能力を備える。

 微生物の高分解能力により、バイオ浄化法のうち従来の「バイオスティミュレーション」と比べて浄化期間を33%以上短縮できる。経済産業省と環境省が策定した「微生物によるバイオレメディエーション利用指針」の適合確認を受け、安全性を確認済み。

 竹中工務店は竹中土木(東京都江東区)と従来手法と新技術を使い分け、汚染用地などに適用する。

日刊工業新聞2019年10月30日

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