最大輝度3000カンデラ、京セラ試作「マイクロLEDディスプレー」がスゴい

車載向けなど想定

 京セラは、1・8型で最大輝度が1平方メートル当たり3000カンデラのマイクロ発光ダイオード(LED)ディスプレーの試作品を開発した。高い耐久性が求められる車載向けセンターインフォメーションディスプレーや高輝度・広色域が求められるデジタルサイネージ(電子看板)製品向けなどを想定する。今後、協業も視野にパートナー企業との連携を検討し、量産技術を確立していく。

 液晶ディスプレー開発・製造の旧京セラディスプレイ(滋賀県野洲市、2018年に京セラに吸収合併)が持っていた高速応答性のある低温ポリシリコン(LTPS)技術を活用し開発した。LTPS薄膜トランジスタ(TFT)基板上に、数十マイクロメートル(マイクロは100万分の1)角のマイクロLEDを約20万個実装し、カバーガラスやカバーフィルムで上部を封止する。厚みは0・7ミリメートル。

 画素数は256×256で、1インチ当たりの画像数を示すppiは200。コントラストは100万対1以上。視野角は178度以上で、駆動速度は240ヘルツ。マイクロLEDディスプレーを多数つなげて大画面にする“額縁レス”などの研究開発も進めている。

 矢野経済研究所(東京都中野区)が19年4月に公表したマイクロLEDディスプレーの世界搭載台数予測では、17年にソニーが「クレディス」を採用したディスプレーを発売したことで、マイクロLEDディスプレーの市場が形成。21年頃からは一部のスマートウオッチや拡張現実(AR)・仮想現実(VR)機器向けに採用が始まり、27年の世界搭載台数は1083万台と予測している。

日刊工業新聞2019年10月22日

  

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