高価格帯「松竹梅」の輸出を強化 和食ブームの波に乗れるか

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輸出を強化する海外向け清酒「松竹梅 京都伏水仕立て」
 【京都】宝ホールディングス(HD)は、清酒「松竹梅」のうち吟醸酒や純米酒など高価格帯商品の輸出を強化する。「和食」の認知に伴い、世界で拡大する清酒市場を取り込むのが狙い。同社は米国、中国の現地工場でボリュームゾーンの普通酒を中心に生産・販売してきたが、“メード・イン・ジャパン”の付加価値をPRするマーケティング戦略を重視する。今後5年間で、HD全体の年間輸出額を現状比倍増となる20億円以上を狙う。

 輸出を強化する商品は、海外向け清酒「松竹梅 京都伏水仕立て」や、同社の白壁蔵(しらかべくら)(神戸市東灘区)で製造する高品質清酒「松竹梅白壁蔵 生酛純米」など。白壁蔵では、江戸時代から続く清酒の伝統製法「生酛(きもと)づくり」にこだわる。最新の設備と、多くの工程を人手に頼る酒造りを融合した特徴なども訴える。合わせて海外専用商品の開発にも注力し、ラインアップを拡充する。

 攻略する輸出先は欧米に加え、中国などアジアを中心に想定する。同社によると、世界的に健康志向の高まりで和食文化が広がり、日本酒を楽しむ傾向があるという。訪日外国人客が日本観光の際に味わった高品質の清酒を、帰国後も楽しめるよう取り込む狙いもある。

 宝HDの木村睦社長は「20年の東京五輪・パラリンピックなどで来日する外国人はさらに増える。当社の商品を知ってもらう絶好の商機」としており、輸出拡大の後押しにしたい考えだ。

日刊工業新聞2019年10月3日

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