地震の規模予測が揺らぐ?揺れ始め、大小問わず類似

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 東京大学大学院理学系研究科の井出哲教授は、規模が異なる地震であっても同じタイミングで揺れ始めることを発見した。大きな地震と小さな地震の発生時の地震波を比較。地震波のデータが似た二つの地震は海洋プレートが他のプレートの下に沈み込んで地震が発生する「沈み込み型」の地震に多く、地震の発生は不規則ではなく一定のルールがあることを見いだした。地震発生の仕組みの解明が期待される。

 成果は米科学誌ネイチャー電子版に5日掲載される。

 研究グループは、北海道東北沖を研究対象地域として、観測点を固定し2004年から約15年の地震観測データを比較した。地震の規模を示すマグニチュード(M)4・5以上の地震とM2―4の地震の地震波のデータを重ね合わせ比較した。地震の始まりを示す初期微動(P波)が現れたところに注目すると、全く同じタイミングで波が発生している地震のペアが多く見られた。特に沈み込み型の地震に多く見られ、約2割で始まり方がよく似た小地震が見つかった。

 地震の最初の波だけで地震全体の大きさを評価する従来手法に関しては研究者によって賛否が分かれている。今回の結果では、P波の発生を比較しただけでは最終的な地震の規模を評価できないことを示した。
                  

日刊工業新聞2019年9月5日

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