携帯大手が相次ぎ参入、プログラミング教育市場を狙え

小中学生向け、来年度「必修化」見据え

 多くの小中学校は夏休みが終わり、新学期を迎えた。学校教育も情報化が進み、小学校は2020年度からプログラミング教育が必修化される。携帯電話大手はこうした需要を取り込むため、小中学生向けプログラミング教育ビジネスを相次ぎ立ち上げる。NTTドコモは20年9月までに全国のドコモショップで小学校低学年向けプログラミング教室を始める。KDDIやソフトバンクも、小中学校のプログラミング教育環境を整備するビジネスを本格展開する。

 NTTドコモは第1弾として南関東の18店舗で9月から無料の体験版プログラミング教室を始める。ドコモが開発したプログラミング教育用ロボット「embot(エンボット)」が想定通りに動作するよう、タブレット端末を使ってプログラミングする。また20年9月までに、開催を希望する全国のドコモショップで有料のプログラミング教室も開く。入門編2回、中級編4回の計6回で構成し、1回当たりの開催時間は約1時間。参加料は1回3000円程度を予定する。

 エンボットは手のひらサイズの段ボール製ロボット。有料版の教室では、参加者が段ボールで部材を作ってクマや自動車など自由に外装を変更。動作を自ら考えてプログラミングできるようにする。

 小学生向けプログラミング教室は都市部に多い一方、地方では少ない。全国に約2400店舗あるドコモショップを通じ、地方でも学べる場を提供する。子どもからシニア層まで幅広い年齢層の来店につなげる。プログラミング教育のほか、ショップで各種有料サービスを利用してもらい収益源を多様化する。

 KDDIはjig.jp(ジグジェイピー、福井県鯖江市)、エル・コミュニティ(同)と共同で、プログラミング用パソコン「イチゴジャム」を活用したプログラミング教室の運営支援を始めた。7月27日には岩手県立大学が実施した小学生向けプログラミング教室の教材提供や、開催環境の整備などで支援した。今後もプログラミング教室を開く全国の教育機関を支援し、地方創生につなげる。

 ソフトバンクも人型ロボ「ペッパー」を使いロボットの仕組みやプログラミングの基礎を学べるカリキュラムを用意。すでに複数の学校が同社のプログラミング教室を受講している。

日刊工業新聞2019年9月2日

  

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