何がすごい?NEDOやアイシン精機など開発の「熱電発電」モジュール

鉄やアルミニウムなど、入手容易な材料で構成

 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、物質・材料研究機構、アイシン精機、茨城大学は21日、鉄とアルミニウム、シリコンといった入手しやすい元素の合金で構成され、温度差を電気に変換する「熱電発電」のモジュールを開発したと発表した。同モジュールを内蔵した通信装置を試作し、5度Cの温度差で発電し通信できることを確認した。

 室温から200度Cの低温域の熱源を利用し、IoT(モノのインターネット)機器の自立電源システムの開発が期待される。ビスマスと毒性が高いテルルを含む化合物を利用した従来の熱電材料に比べ、材料コストを5分の1以下に減らせると期待される。

 研究グループは、温度・湿度センサーや熱電発電モジュールなどを内蔵した縦76ミリ×横58ミリ×厚さ10ミリメートルのデモンストレーション機を試作した。

 同日実施したデモでは、お湯が入ったカップをデモ機の上に置き、デモ機の上下に温度差を与えることで内蔵した熱電発電モジュールを発電させた。近距離無線通信規格「ブルートゥース」で温度と湿度の情報を送信し、タブレット端末画面上にリアルタイムで表示させることに成功した。

日刊工業新聞2019年8月22日(科学技術・大学)

  

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