硬貨収納をスマートにするカードに生かした技術

アルプス化成が本格展開へ

 新しいコインの持ち方を提案―。アルプス化成(東京都大田区、渡辺親社長、03・3744・3383)は、硬貨を収納するカード型の樹脂製品「COinCA(コインカ)」を本格展開する。9月をめどに専用の販売サイトを開設するほか、製品のバリエーションを増やす。

 現在は500円玉と100円玉硬貨収納用を販売しているが、9月までに50円玉・10円玉用と5円玉・1円玉用を発売予定だ。

 コインカは、散歩やジョギングなど荷物を持ちたくない時に、ポケットに入れて小銭を持ち運べる。また財布の整理や財布を忘れた時の予備用として活用できる。渡辺社長は「ニッチな需要を狙いたい」と話す。

 新製品開発を目指す中小企業を支援する東京都中小企業振興公社の「事業化チャレンジ道場」でデザイナーと連携して開発した。2018年からノベルティーなどとして販売し、19年3月からはアマゾンにも出品している。これまでに約2000個を販売した。

 アルプス化成は産業用スイッチ部品など精密樹脂製品を製造する。スイッチは接着なしでツメをはめ込むことで組み立てることが多く、この技術をコインカにも生かした。バネのように稼働するツメと固定するツメで表裏どちらからも硬貨を着脱できる機構は特許出願中だ。

日刊工業新聞2019年8月21日

  

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