【一覧掲載】5Gで実現期待のアイデア、総務省が試験する21件を決定

クレーンの遠隔制御や登山者見守りシステム

 総務省は2019年度に実施する第5世代通信(5G)の実証試験21案件を公表した。NTTドコモは愛媛大学と愛媛県内でクレーンの遠隔制御を予定。KDDIは信州大学と長野県駒ケ根市で山岳登山者見守りシステムを実証する。

 1月に総務省が実施した「5G利活用アイデアコンテスト」の受賞アイデアを多く採用した。実証は同アイデアを参考に行う。総務大臣賞を獲得したクレーンの遠隔制御は、作業に必要な映像と音響情報を5G経由で地上の運転台へリアルタイムに伝送。運転手の操作情報もリアルタイムにクレーンへ届けることで、地上約60メートルに達するクレーン運転台に登ることなく地上で遠隔制御できるようにするアイデアだった。

 5G特性活用賞の登山者見守りシステムは、拡声器や映像カメラを搭載したドローンを5Gで遠隔制御し、遭難者を捜索。拡声器による会話、高精細な4K映像で遭難者の状況を遠隔地から把握し、適切な対応を迅速に行う構想だった。

 このほか、NTTコミュニケーションズは福井県永平寺町と連携し、除雪車に搭載したネットワークカメラの映像を5Gでリアルタイム送信。遠隔地にある管理センターが各除雪現場の状況を把握できるようにする。

 ソフトバンクグループ傘下のワイヤレス・シティ・プランニング(東京都港区)は日本信号と北九州市で被災時の避難誘導を実証。国際電気通信基礎技術研究所はジュピターテレコムと大阪府東大阪市で選手・観客の一体感を演出するスポーツ観戦を実証する。

総務省発表資料より

日刊工業新聞2019年8月19日

  

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