東海と近畿「身の回りの安全」中国「楽しさ・面白さ」四国「健康状態」に満足

満足度に「地域性」あらわれる 内閣府が「満足度・生活の質調査」

 東海と近畿は「身の回りの安全」、関東は「教育水準・教育環境」を指向―。内閣府がまとめた「満足度・生活の質に関する調査」の結果から、地域ごとで人々の主観的満足度に影響する分野が異なることが分かった。

 調査はインターネットを使い、全国の15―89歳の計1万293人に聞いた。「家計と資産」「雇用環境と賃金」「住宅」「仕事と生活(ワーク・ライフ・バランス)」など約10項目から、満足度に影響を与えるものを複数選んでもらった。

 「身の回りの安全」を選択した近畿の人々は1995年の阪神・淡路大震災など、同じく東海の人たちは想定される南海トラフ地震などを意識した可能性がある。関東は首都を擁し、大学なども多く立地するため「教育水準・教育環境」の回答が全国で最上位だった。北海道・東北では「空気や水などの自然環境」で最上位に入った。

 北陸は「ワーク・ライフ・バランス」「交友関係やコミュニティーなど社会のつながり」の2項目で最上位となり、公私のバランスを重視する傾向が表れた。中国は「楽しさ・面白さ」、四国は「健康状態」でそれぞれ最上位となった。九州・沖縄は最上位に入った項目はなかったが、「ワーク・ライフ・バランス」「健康状態」は比較的優位だった。

 今回の調査は政府の経済財政運営と改革の基本方針「骨太の方針」を受け、国内総生産(GDP)でとらえきれない幸福や満足を解明し、政策に生かすのが狙い。「より的確な政策運営のため、属性ごとの分析をさらに深めていく」(内閣府)としている。

日刊工業新聞2019年8月8日

  

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