6月の鉄鋼輸出、8か月連続の前年割れ

中国向けは13%減

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日本製鉄の君津製鉄所
 日本鉄鋼連盟がまとめた6月の鉄鋼輸出実績は、全品目の合計で290万9477トンと前年同月比7・5%減り、8カ月連続の前年割れとなった。主要な仕向け先である東南アジア地域の雨期やラマダンと重なったことが影響した可能性があるという。

 2019年上期(1―6月期)の累計輸出量は、全品目の合計で1628万994トンと前年同期比12・7%減った。1―3月期の生産量を下押しした一部高炉メーカーの操業トラブルや、例年より長かった大型連休中の稼働減が響いた。
 
 財務省の貿易統計に基づく鉄連の集計によると、6月の輸出は韓国向けが前年同月比11・7%増と3カ月連続で増えたものの、ほかの主要仕向け先は軒並み前年を下回った。タイ向けは同10・0%減で2カ月連続のマイナス、中国向けは同13・5%減で2カ月ぶりのマイナス、台湾向けと米国向けはいずれも同19・9%減で、それぞれ7カ月連続、3カ月連続のマイナス。

 上期の累計では韓国向けが前年同期比0・2%増となったのを除き、中国向けが同12・7%減、台湾向けが同28・6%減、タイ向けが同9・2%減、米国向けが同12・6%減とそろって落ちこんだ。

 一方で上期の鉄鋼輸入量は、普通鋼鋼材の累計(速報)で同7・7%増の248万5949トンと増えた。国内鉄鋼メーカーの生産トラブルに伴う品薄感から、輸入材の手当てが増えたと見られる。6月単月の普通鋼鋼材輸入量(同)は37万3340トンと、前年同月比0・7%減。2カ月連続で前年を下回った。

日刊工業新聞2019年8月2日(化学・金属・繊維)

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