「#KuToo」影響?百貨店の「ぴったりな靴選び」サービスが人気

スニーカー容認も広がる

3D計測で一人ひとりにぴったり合った靴が購入できる。来月には最新版を導入する(伊勢丹新宿店)
 女性の社会進出が定着しつつある中、百貨店による足のサイズを正確に測りぴったりな靴選びをするサービスが人気を集めている。仕事によってはヒールやパンプスの着用を強いられることもあり「歩きにくい」「痛い」といった悩みを持つ女性らが声を上げ、「靴」と「苦痛」をかけた「#KuToo」運動が話題になっている。働く女性にとって足に負担をかける靴は大きな問題であり、企業もスニーカーを認めるなど負担軽減に向け各社が力を入れている。(取材・丸山美和)

 「ストレスのない靴を提供するのが狙いだ」と、三越伊勢丹ホールディングスは8月28日から伊勢丹新宿店で3次元(3D)技術を使った足型計測機器の最新版を導入する。まず機器内に足を入れて計測。このデータに木型と靴型の情報をマッチングさせて、店にある約1000種類の既製靴の中から足にあったパンプスなどを提案する。

 足のサイズの左右差に困っている人には、データを活用して靴中に敷くインソールも作成する。購入した靴を気に入れば、データがあるため、次回からはアプリやサイトからも購入できる。

 また、新宿店に入っているデンマークのシューズブランドであるエコーは、3D計測によって地面に触れるアウトソールとインソールの間に敷くスニーカー用ミッドソールをその場で製造する。

 そごう横浜店では資格を持った上級シューフィッターが顧客の足の特徴を説明し、各自に合った靴選び、インソールによるフィッティング調整などさまざまなサービスを提供する。購入後の再調整にも対応する。

 一方、企業側でもスニーカーを認めるようになってきた。NTTドコモは2020年にドコモショップの制服を刷新し、従業員がスニーカーを履けるようにする。KDDIは19年5月から一部店舗で、通年でのスニーカー着用を認めた。

 住友生命保険は18年にスニーカーでの通勤・勤務を認めた。健康増進型保険を取り扱うほか、社内でもウォーキングを推奨するなど同社は健康を重視している。女性社員からは足の痛み軽減に加え、「ヒールが側溝にはまる問題が解消された」「雨の日に靴がぬれてストッキングに色移りする心配がなくなった」など、おおむね好評だ。

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