宇宙飛行士の尿や汗を飲料水に?JAXAの水再生技術

実証システムの試作機を公開

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、宇宙飛行士が出す尿や汗などを飲料水に変えるための水再生技術実証システムの試作機を公開した(写真)。水中の不純物を取り除くイオン交換樹脂や水の電気分解装置などを組み合わせ、水の利用から回収、再生を循環できるようにした。試作機は秋ごろに打ち上げ、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」に設置し、実証実験を行う。

 試作機は栗田工業と共同開発した。開発費は3億円。消耗品の交換が不要な自己完結型システムを構築する。こうしたシステムは被災地の水生成技術にも貢献できる。

 2024年の完成を目指し米国が進める月近傍有人拠点「ゲートウェー」の定員が4人。4人の宇宙飛行士の滞在を想定した処理能力を持ち、水再生率90%以上、搭載容量と重量は現ISS装置の4分の1にすることを目標とする。20年代中ごろにもゲートウェーに設置を目指す。

日刊工業新聞2019年7月25日

  

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