サッポロが「麦とホップ」を刷新、狙いは増税前の駆け込み需要

第三のビール、販売が低迷 テコ入れ図る

 サッポロビールは第三のビールで主力の「麦とホップ」を8月27日にフルリニューアルし、テコ入れする。麦とホップを原料とした本格的なおいしさを訴求し、メーンのターゲット層を40―50歳代中心に引き上げる。同社は2019年に「ビール再強化」を打ち出し、ビールの販売は好調だが、第三のビールが大きく低迷している。10月の消費増税を前に需要増が見込まれる第三のビールの拡販に乗り出す。

 リニューアルでは麦とホップによる本格ビールに近い味わいに仕上げる。このため長期熟成に加え、伝統的なビールの仕込み方法を採用している。パッケージも瓶ビールを想起させるようなデザインに更新。テレビCMなどのマーケティングはターゲットを40―50歳代に絞り、そこから30歳代や60歳代に広げる戦略を採る。

 サッポロビールの19年1―6月のビール販売数量は主力「黒ラベル」を中心に伸び大手4社で唯一の前年同期比プラス。これに対し麦とホップブランドの販売は同約12%減の419万ケース(1ケースは大瓶20本換算)と苦戦している。これまで麦とホップは20―30歳代を中心ターゲットとしてきた。これを刷新により麦やホップの味わいにこだわる年代に引き上げる。

 10月に消費増税が実施予定で、増税前に駆け込み需要の発生が見込まれるほか、増税以降はビールよりも価格優位性がある第三のビールに需要がシフトすることが予想される。これを踏まえサッポロは第三のビールの本格的なテコ入れを図ることにした。

日刊工業新聞2019年7月23日( 医療・健康・食品 )

  

ファシリテーター紹介

記者・ファシリテーターへのメッセージ

この記事に関するご意見、ご感想
情報などをお寄せください。