食道がんを96%判別する診断モデル
がんセンターが作製
国立がん研究センターの須藤一起医員と落谷孝広客員研究員(現東京医科大学教授)らは、血液中に含まれる小さなリボ核酸「マイクロRNA」を使い、食道がんを早期から見つけられる診断モデルの作製に成功した。5531人分の血液検体を調べ、食道がんに関連するマイクロRNAを特定した。食道がんの早期診断に役立つ。成果は米国医師会雑誌電子版で発表された。
研究チームが、食道がん566例とがんではない4965例の血液中のマイクロRNAを網羅的に解析したところ、6種のマイクロRNAが食道がんの患者で変化していた。このマイクロRNAを組み合わせ、食道がんの患者を判別する診断モデルを作った。
診断モデルの精度を検証した結果、がんの早期の段階であるステージ0では89%、ステージ1で95%の感度で診断ができた。食道がん全体では96%を正しくがんと判別でき、非常に精度が高い診断モデルであることが分かった。
今後、臨床研究でさらに検証を重ねる。
研究チームが、食道がん566例とがんではない4965例の血液中のマイクロRNAを網羅的に解析したところ、6種のマイクロRNAが食道がんの患者で変化していた。このマイクロRNAを組み合わせ、食道がんの患者を判別する診断モデルを作った。
診断モデルの精度を検証した結果、がんの早期の段階であるステージ0では89%、ステージ1で95%の感度で診断ができた。食道がん全体では96%を正しくがんと判別でき、非常に精度が高い診断モデルであることが分かった。
今後、臨床研究でさらに検証を重ねる。
日刊工業新聞2019年7月15日