服との一体感を実現した新しいファスナー開発、専用ミシンも

衣服を軽く柔らかい風合いに仕上げる

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テープのないファスナー(写真下)
JUKIとYKKはテープがないファスナー「エアリーストリング」と、同ファスナーを縫製するためのミシンを共同開発した。衣服を軽く柔らかい風合いに仕上げることができるほか、縫製工程の簡略化なども図れる。JUKIがミシンを製造。YKKが同ミシンを買い取ってレンタルし、同ファスナーも販売する。アパレルメーカーや縫製工場などと技術を確立し、早期に実用化を目指す。

開発したファスナーは、操作性や布地との一体感によるデザイン性の向上などが期待できる。ミシンではファスナーをかみ合わせる「エレメント」を布地と同期させて送る新たな機構を開発。布地にエレメントを沿わせ、ジグザグ縫いで直接縫製する。テープと布地を縫製した後、ずれないようにテープと布を再び縫製するステッチが不要になり、縫製工程を削減できる。

両社は2017年1月から共同開発を推進。3月にジーンズ用ファスナーの縫製を合理化する装置を発表し、生産性の大幅な向上などを実現した。今後も協業を続ける。

JUKIは協業で開発した製品を機に、納入先でファスナー以外の縫製工程向けに工業用ミシンなどを一括して提案。ラインを構成する各装置をIoT(モノのインターネット)でつなぎ、縫製工場全体の生産性を高めるスマートファクトリー化を提案し、事業拡大につなげる。

日刊工業新聞2019年7月11日

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