鉛筆硬度9H超を達成した「ガラス塗膜形成技術」の仕組み
アークフラッシュ本部が開発
アークフラッシュ本部(東京都新宿区、笹川透社長)のガラス塗膜形成技術「アークコート」が注目されている。超高硬度となる鉛筆硬度9H以上を達成。すでに自動車塗装面やスマートフォンの表面保護コーティングとして採用されたほか、太陽光パネルの表面層の保護や液晶表示装置(LCD)用ガラスパネルの保護など、用途拡大に期待が高まっている。
機能性コーティング液であるポリシラザン混合物をジブチルエーテルで希釈した溶剤を基材に塗布し加水反応させることで、石垣構造のガラス積層膜を形成する。基材と強固に密着しながら、「耐候性や耐久性に優れ、ガラス層表面の平滑度は高い」(笹川社長)。
100ミリメートル角で2ミリメートル厚の青板ガラスに67グラムの鉄球を落下し、割れた高さの値を調べた実験では、アークコートなしの場合、45センチメートルで割れたのに対し、アークコートを塗布したガラスは130センチメートルまで割れなかったという。
足元では中国からの引き合いが強いほか、船舶用プロペラでの実証実験も進むなど、着実な用途拡大を狙う。
機能性コーティング液であるポリシラザン混合物をジブチルエーテルで希釈した溶剤を基材に塗布し加水反応させることで、石垣構造のガラス積層膜を形成する。基材と強固に密着しながら、「耐候性や耐久性に優れ、ガラス層表面の平滑度は高い」(笹川社長)。
100ミリメートル角で2ミリメートル厚の青板ガラスに67グラムの鉄球を落下し、割れた高さの値を調べた実験では、アークコートなしの場合、45センチメートルで割れたのに対し、アークコートを塗布したガラスは130センチメートルまで割れなかったという。
足元では中国からの引き合いが強いほか、船舶用プロペラでの実証実験も進むなど、着実な用途拡大を狙う。
日刊工業新聞2019年7月4日