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倒れそうな製品がわかる?容器の外観情報で検知

デクシスが外観検査装置を開発
倒れそうな製品がわかる?容器の外観情報で検知

デクシスが開発した外観検査装置。稼働状況も管理できる

 デクシス(千葉県船橋市、関忠男社長、047・420・0811)は、自立・倒立搬送が難しい倒れやすい製品の自動検査を可能にしたボトル外観検査装置を開発した。生産ラインからベルトコンベヤーなどを経由せずに、対象物を装置内に取り込む搬送技術や画像処理技術で実現した。消費税抜きの価格は3670万円からで、3年間で30台の販売を目指す。

 7月3日から東京ビッグサイト(東京都江東区)で開かれる「第21回インターフェックスジャパン」で正式発表し、同時に受注を始める。

 デクシスは検査対象物を手のひらサイズの小型のものに絞り、景気の影響を受けにくい医薬品や医療資材向けを中心に外観検査装置を供給している。新機種の投入により、主力の「iシリーズ」のラインアップを強化するのが狙いだ。

 今回の「NC―i」はスリム容器向けのもので、全長120ミリメートル以下で胴径25ミリメートル以下のシリンジバレルや遠沈管、試験管などに対応している。1分間に最大で70本のボトルを全面検査できる。搬送時に固定した検査対象物に傷がつかないように設計を工夫した。

 検査装置の稼働状況をタブレット端末で管理でき、いつ誰が操作したのかなどの履歴を残せる。また検査結果も良品・不良品数や不良品率、画像、異常情報を確認できる。さらに無人化を支援するため、オプションとして遠隔操作機能を用意した。

 同社の強みは画像処理やシステムなど外観検査装置に必要な技術を社内に持っていることで、今後もこれらの技術を組み合わせたエンジニアリング力を発揮し、新しい市場を開拓していく。

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