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床のひび割れ検知ロボットが建物検査

AI活用で損傷判定
床のひび割れ検知ロボットが建物検査

床面のひび割れをカメラで撮り、AIで損傷判定する

 イクシス(神奈川県川崎市幸区、山崎文敬共同社長、狩野高志共同社長、044・589・1500)は、工場やビルなどの床のひび割れを検知する手動式ロボットを開発した。ハンドルをつかんで床上を移動させ、本体中央に下向きに設けたカメラで床面を撮影する。データを基に人工知能(AI)を活用して損傷判定などを行う。従来人の目で行ってきた検査を容易にでき、業務効率化に生かせる。7月に発売予定。

 新製品名は「Floor Doctor」。消費税抜きの販売価格は200万円台とする予定。寸法は幅930ミリ×奥行き1100ミリ×高さ965ミリメートル。重さは約20キログラム。物流倉庫やプラント、ビルなどでの利用を提案する。販売またはレンタルで提供する予定で、販売目標は初年度50―100台。

 ハンドル周辺にカメラのシャッターや画面を設けたほか、車輪に移動距離計測用のセンサーを搭載。移動距離や床の状況を目で確認しながら操作でき、自由なタイミングで撮影が可能。近年は老朽化した建物が増える一方、人手不足で検査員の確保は難しい。簡易的に床面を検査できるロボットのニーズがあると考え開発に至った。

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