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下町ボブスレー、平昌冬季五輪に向け再挑戦!

東京・大田のモノづくりの「底力」、世界に発信!
下町ボブスレー、平昌冬季五輪に向け再挑戦!

下町ボブスレーネットワークプロジェクトが作成した新ポスター


下町ボブスレーネットワークプロジェクト委員長に聞く/昭和製作所社長・舟久保利和氏


 ―委員長に就任して1年がたちました。
 「細貝さんは前委員長でありプロジェクトの創設者。比べると自分には至らないところだらけ。ただオリンピックでメダルがとれるソリを作りたいという思いは同じ。少しでもいいソリを作りたい」

 ―何か変えたことはありますか
 「委員長就任前、ケンカになっても意見をすりあわせる場が必要だと感じた。そこで本格的なソリ作りに入るまで不定期ではあったが月例会を開いた。今後もコミュニケーション体制は強化する。これだけ協力企業が増えると不満が出ることもある。一つずつ聞いて対処していきたい」

 ―区内の横のつながりが増えたと聞きました。
 「既に区内若手社長の間にはネットワークができている。今度は区内の若手社員に広げたい。先日試験的にボブスレーメンバーを含む7社の若手経営者とその若手社員が合同で飲み会を開いた。中小企業は若手社員が少なく、相談できる先輩がいない場合も多い。社を超えて助け合うためまずは若手から、そして世代を超えてネットワークを広げたい」

 ―最後に意気込みを聞かせてください
 「スポンサーの協力もあり、レベルの高いソリができる環境は整ってきた。ピョンチャンでメダルがとれるよう、最高に速いソリを作る。そして大田区を元気に、大田区から元気を発信したい」

(文=南東京・門脇花梨)
日刊工業新聞2015年08月25日 深層断面
斉藤陽一
斉藤陽一 Saito Yoichi 編集局第一産業部 デスク
大田区の技術力の高さは「空から図面を落とすと、どんなものでも翌日には製品として完成して出てくる」という例え話もあるほど。3年後、平昌の地で、下町ボブスレーがフェラーリやBMWを凌駕する光景を見られることを、私も心待ちにしています。

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