「信用度はゼロだ」…レオパレス21の株主ら怒り噴出
株主総会に前年比2.3倍の378人が出席
レオパレス21は27日10時から都内で定時株主総会を開き、昨年の約2・3倍の株主378人が詰めかけた。宮尾文也社長ら社内取締役5人と社外取締役5人の選任、監査役1人の選任を求めた2議案は承認されたが、一連の施工不備問題をめぐり株主らの怒りが噴出。取締役を退任した深山英世前社長が相談役に就いたことを受け「早く手を引くべきだ」と迫る声も挙がった。
険しい表情で臨んだ宮尾社長は冒頭で「トップの意向ばかり気にして、法令を軽視する企業風土があった。このような事態が発生したことを重く受け止めている」と陳謝。その上で「再発防止策として企業風土の抜本的な改革とコンプライアンス・リスク管理体制の再構築、建築請負事業体制の見直しを進め、信頼回復に全力で取り組んでいく」と述べ、頭を下げた。
総会には物件オーナーを兼ねる株主が多く出席。一連の施工不備問題への不十分な対応への苦情と、問題の早期解決を求める意見が相次いだ。これを受け会社は、風土改革など再発防止策の実施を最重要課題と位置づけ、速やかに取り組むと答えた。一般株主からは業績回復の見通しや集団訴訟となっている裁判への対応などの質問が挙がり、質疑件数は計26件となった。
総会は昨年よりやや短い2時間58分で終了。三重県から参加したオーナー兼株主の70代男性は「自分の物件は異常なしと聞いたが、油断できない。もはやブランドの信用度はゼロだ」と吐き捨てた。
険しい表情で臨んだ宮尾社長は冒頭で「トップの意向ばかり気にして、法令を軽視する企業風土があった。このような事態が発生したことを重く受け止めている」と陳謝。その上で「再発防止策として企業風土の抜本的な改革とコンプライアンス・リスク管理体制の再構築、建築請負事業体制の見直しを進め、信頼回復に全力で取り組んでいく」と述べ、頭を下げた。
総会には物件オーナーを兼ねる株主が多く出席。一連の施工不備問題への不十分な対応への苦情と、問題の早期解決を求める意見が相次いだ。これを受け会社は、風土改革など再発防止策の実施を最重要課題と位置づけ、速やかに取り組むと答えた。一般株主からは業績回復の見通しや集団訴訟となっている裁判への対応などの質問が挙がり、質疑件数は計26件となった。
総会は昨年よりやや短い2時間58分で終了。三重県から参加したオーナー兼株主の70代男性は「自分の物件は異常なしと聞いたが、油断できない。もはやブランドの信用度はゼロだ」と吐き捨てた。
日刊工業新聞2019年6月28日