三菱重工の「巡回防爆ロボット」、プラント内自立が目前に

JXTGの製油所で実施、2020年度の受注開始

 三菱重工業は10日、JXTGエネルギーと共同でプラント巡回防爆ロボット「EX ROVR(エクスローバー)=写真」の走行試験を行ったと発表した。JXTGの水島製油所(岡山県倉敷市)で階段昇降を含むプラント内複数フロアの自律巡回走行や、搭載センサーによるデータ取得、ドッキングステーション充電を含む連続自動運転を実施し、基礎的な機能要件を満たすことを確認した。今後、試験結果の評価を掘り下げ、改良を進めて石油化学メーカーなどに2020年度の受注開始を目指す。

 プラント巡回防爆ロボットは、三菱重工が原子力発電プラント事故収束支援活動で成果を上げたロボットの技術などをベースに開発。日本、欧州の防爆指針、防爆認証に適合した設計で、可燃性ガスのある危険な場所でも安全に使用できる。自らが出す電気火花や熱などで爆発、火災を引き起こす危険性を抑える防爆性能を持つ。

 防爆機能を付けるとロボットが大型化し重量も増すので、小型軽量化のため、バッテリーケースの試作を繰り返すなど開発の苦労があったという。また防爆指針のデータは多くがガス検知器など向けでロボットの規定はないのが実情で、プラント点検密度向上や安全性強化を特徴に、将来普及を目指す。

日刊工業新聞2019年6月11日(ロボット)

  

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