人とロボットが一緒になってデザインを評価する狙いは?

竹中製と関西大で協調システム開発

徳丸関西大教授は「ロボットが提案したものを人が受け入れるか、の検証も進めたい」と語る
 竹中製作所(大阪府東大阪市、竹中佐江子社長、06・6789・3255)は関西大学と共同で、複数ロボットや、人とロボットが集団で協働して、デザインなどを評価・創作するシステムの開発に着手した。関西大が持つ感情表出モデルや進化計算などと、竹中製作所が販売しているダンスロボットを組み合わせて、言語ではなく動作と画像認識によるインタラクション(相互作用)で合意形成する。2025年の商品化を目指す。

 関西大学システム理工学部電気電子情報工学科の徳丸正孝教授の研究室に、竹中製作所が技術者を週1回送り、共同開発を進める。教育現場や介護、健康増進分野などで活用できるダンスの振り付けや、開発現場のデザイン評価・創作などの応用を想定する。

 徳丸教授は人型ロボットの感情表出や動作生成モデルのほか、これらを認識して“他者”の評価を配慮しながら合意形成する集団規範モデルを既に開発している。

 一方、竹中製作所は中国ロボットメーカーのUBテックから二足歩行ダンスロボットを輸入し、振り付けや動作をプログラミングして販売する事業を展開している。関節可動域が広く動きも素早いダンスロボットは身ぶりや動作の表現がしやすい利点がある。

 異なる感性を設定した複数ロボットと人が、デジタルサイネージに映し出された物や事象、他のロボットの動きを見て判断。好悪などを身ぶりで表出し、集団規範モデルを通じた表出の変化と自動生成の提案、対話型進化計算によって、多数が満足する解に最適化し、最も好ましい案を評価・創作する。

 システムはロボットを表現媒体にとどめ外部パソコン側に各ロボットの感性のほか各種モデル、遠隔操作や分析システムなどを盛り込むことで安価に構築する。

日刊工業新聞2019年6月7日

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