日産が音源可視化技術をライセンス供与、狙いは?

 日産自動車は、騒音などの音源をパソコン上で可視化できる技術のライセンスをアコー(東京都八王子市)、マイクロネット(川崎市川崎区)の2社に供与する。日産は同技術を活用した音源可視化システムを両社に生産してもらい、国内外の車両開発拠点や工場での導入を広げる。一方、アコーとマイクロネットは、同技術が異常音や騒音の発生源の発見・解析に幅広く活用できるとみて、生産ラインや空調機器、住宅関連などを対象とした装置開発を進める計画。

 日産は11年に音源可視化技術を開発し、車両開発で静粛性向上のために活用している。また生産設備での異音発生源の特定などの用途でも利用する。

 今後、国内外の拠点で導入を拡大するためアコー、マイクロネットに音源可視化技術のライセンスを供与することにした。東京都や川崎市が地域産業活性化を目的に実施している「知的財産マッチング支援」制度を活用し両社を探した。日産が同技術をライセンス供与するのは初めて。

 日産の音源可視化技術は複数のマイクとカメラ、信号処理アルゴリズムを組み合わせて音源を探り、測定対象物の画像と重ね合わせる形でパソコンの画面に音源を視覚的に表示できる。

日刊工業新聞2019年5月24日

  

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