話題の「ミウラ折り」、防災用仕切りやペット用ケージなど多角化に乗り出す

人工衛星の太陽電池パネルにも使われる技術

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アートシェードや大手百貨店向けに売り込む予定のミウラ折りエコバッグなど新製品群
 ミウラ折りラボ(東京都新宿区)は、「ミウラ折り」を活用した多角的な製品展開に乗り出す。現在の主力製品で形状記憶の地図「ミウラ折りマップ」以外にも、公立小学校の児童向け防災マップや被災地向けの防災用仕切り、ペット用ケージ、インテリアにもなるアートシェードなど新製品を月内から順次、市場投入する。5年後の売上高で2019年6月期見込み比10倍の30億円を目指す。

 ミウラ折りは三浦公亮東京大学名誉教授が考案した折り方の技術で、人工衛星用の太陽電池パネルにも使われている。折りたたんだ紙の対角線部分を持ち、さっと左右に引っ張ると一瞬で広がり、逆の動作をすると形状記憶で簡単に元通りになる。折り目が重ならないため普通の蛇腹折りに比べると強度が高く、何度開いても破れにくい。毎年10万部を配布する東京マラソンのルートマップ図でも有名だ。

 ミウラ折りラボは東京都中小企業振興公社が実施した17年度「革新的事業展開設備投資支援事業」に採択され、宇都宮工場(宇都宮市)に自動折り機械を5台導入済み。従来は手折りだったミウラ折りマップの生産能力も従来比8倍強の月産30万部へと大幅に向上。営業体制も4月から3人体制に増やした。

 袋に立体感が出るミウラ折り紙袋や、デザイン性があり環境に配慮した紙エコバッグを考案中で、「高級衣類、宝石など高価な商材をお買い上げいただいた際にぜひ使ってもらいたい」(菊間博之専務)。大手百貨店向けに売り込みをかけていく予定だ。

日刊工業新聞2019年5月23日(中小・ベンチャー)

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