AIスピーカー、LINE「キャラ推し」戦略の効果

LINEClova事業企画室室長に聞く

 話しかけると音楽を流したりニュースを読み上げたりする人工知能(AI)スピーカー。アマゾンやグーグルといった米国勢が存在感を高める中、LINEは独自のAI「Clova(クローバ)」を搭載したスピーカーを展開。中でも、人気キャラクターを模した「クローバ フレンズ」はファミリー層を中心に普及が進んでいる。和波豊Clova事業企画室室長に戦略を聞いた。

 ―個性的なAIスピーカーを市場投入した理由は。

 「約2年前に企画した当時、AIスピーカーは認知度が低く、無機質な端末を購入して使ってもらうにはハードルが高かった。日常で使ってもらうには話し掛けやすい端末であることが大切と考え、なじみやすいキャラクターを模したスピーカーを開発した。LINEが展開するAIスピーカーでは、フレンズシリーズが(売り上げを)けん引している」

 ―「ドラえもん」や「ミニオン」といった人気キャラクターとコラボしています。

 「LINE独自のキャラクターより認知度が高く、話し掛けやすいのではと思い企画した。ドラえもんモデルには『ねずみ』『どら焼き』といった音声に反応する機能も搭載して、遊び心も取り入れた。今後も多様なキャラとの連携を計画する」

 ―円柱型のAIスピーカー「WAVE」や画面付きの「Desk」との棲み分けは。

 「WAVEやDeskは高度なスピーカー機能を搭載したハイエンドモデルで、情報感度の高い『アーリーアダプター』が利用する傾向がある。フレンズは親しみやすさを前面に出して、価格も低めに設定し、主婦や子どもなど幅広い年齢層に受け入れられた」

 ―競合との差別化ポイントは。

 「対話アプリケーション(応用ソフト)『LINE』のメッセージを送受信できるなど、日本人にフォーカスした機能を多く搭載している。ただ、今はまだマーケットを作る段階にある。皆で市場を盛り上げていきたい」

LINE Clova事業企画室室長・和波豊氏

(聞き手・大城蕗子)

日刊工業新聞2019年5月21日

葭本 隆太

葭本 隆太
05月22日
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アマゾン、グーグル、LINEのAIスピーカーが日本市場に出揃ってから約1年半が経過しました。電通デジタルの調査によると、所有率は6%(所有率はグーグル、アマゾン、LINEの順)だそうです。市場創出へはまだまだこれからですね。

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