消費増税ポイント還元、「ENEOS」全給油所で実施への深いワケ

対応統一、混乱防ぐ

 JXTGエネルギーは10月1日の消費増税に伴い政府が導入するポイント還元策を、約1万3000の全給油所で実施する検討に入った。2%の還元対象はフランチャイズ(FC)加盟の中小企業の給油所のみだが、直営やFC加盟の大手企業の給油所でも還元して対応を統一し、顧客の混乱を防ぐ。大手企業の還元分の負担先など具体的な仕組み作りを今後進める。

 消費増税に伴うポイント還元策では、FCに加盟する中小店舗でクレジットカードや電子マネーなどのキャッシュレス決済をした消費者に、支払金額の2%分を還元する。実施期間は9カ月間。JXTGエネルギーが「ENEOS」ブランドで展開する給油所では、直営やFCの大手企業の店舗は還元対象外のため、同一ブランドで還元の有無が生じて顧客の混乱が懸念される。

 JXTGホールディングスの杉森務社長が「キャッシュレスなど政府の趣旨に賛同しており、できる限りネットワークとして参加したい」と全給油所で還元する方針を示した。大手企業が運営するFCの還元分を、同社と大手企業どちらがどれほど負担するか今後決めるが、「当社の持ち出しは出るだろう」と述べた。

 JXTGエネルギーは2018年度の国内ガソリン販売で、約5割のシェアを持つ。消費増税に伴うポイント還元では、大手チェーンの運営会社が、店舗ごとのポイント還元を統一するかが焦点になっている。

日刊工業新聞2019年5月15日

  

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