就職先の門戸が狭い「心理職」、解決策はインターン?

 SOMPOヘルスサポート(東京都千代田区、角秀洋社長、03・5209・8500)は、臨床心理士などの資格を保有する心理職のインターン制度を始めた。心理職の資格取得は一定のハードルがある一方、就職先の門戸が狭いことが課題にある。同制度の導入により、次世代の専門職育成や心理職の就職支援、採用強化につなげる狙い。労働力不足が深刻する中、職場のメンタルヘルス対策として心理専門職の重要性が増しており、産業保健分野の発展に結び付ける考えだ。

 概要は採用人数は5人で、臨床心理専攻の大学院修士課程以上が対象。期間は4月から1年間で、週1回13時半から17時。産業医や保健師、看護師など産業保険分野の専門職やコンサルタントとの連携、実践的なロールプレーイング、グループディスカッションを通じ、実際の現場で心理職の業務を体験してもらう。

 さまざまな産業分野で人手不足が顕在化する日本では労働生産性を高めることが企業の喫緊の課題。そうした中、科学的なエビデンス(根拠)を駆使して個人と組織の両面に解決策を提供する心理専門職の役割は年々高まっている。

 SOMPOヘルスサポートは「高い志をもってインターンシップに挑戦してほしい。産業保健における心理職の役割や企業から何を期待されているのかを肌で感じてもらい、インターンでの体験を学業や今後の社会に生かていただきたい」としている。

 同社は、企業向けメンタルヘルス対策を含む健康経営コンサルタント、健保組合向け特定保健指導など産業保健分野でサービスを展開する。

 健康経営関連サービスの売り上げは年々増加しており、今回の取り組みをきっかけに、心理職の採用も強化していく予定だ。

日刊工業新聞2019年5月14日

  

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