DMG森精機が中国で大型マシニングセンターの生産を始めるワケ 

航空機・インフラ向け需要増に対応

 DMG森精機は10月に中国で大寸法部品の加工に向く工作機械の生産を始める。現地の欧米航空機向けが好調なほか、中国の広域経済圏構想「一帯一路」政策で建設機械、鉄道車両向けの受注が増えている。日本からの輸出を現地生産に切り替え、価格や納期の競争力を高める。また、年内に自動機器の生産品目を増やすほか、工作機械のインド輸出を始める。

 中国で生産するのは横型マシニングセンター(MC)「NHC8000」で、3軸の工作機械。北京近郊の天津工場(天津市)で月産5台を計画する。加工対象物(ワーク)を載せるテーブル寸法は800ミリ×800ミリメートルで、NHCシリーズの大型機となる。

 中国が国策として進める一帯一路でインフラ投資が盛り上がり、建機の部品を加工する大型工作機械の需要が高まっている。高速鉄道の車両向けも好調という。また、欧米の航空機関連は組み立てだけでなく、部品を中国国内で作る動きが強まっている。

 中国の自動化要求への対応も強化する。7月に自動機器「LPP」の生産を始める。複数のワークを工作機械に自動搬入・搬出する装置で、無人の長時間運転に向く。

 さらに、早ければ8月に天津工場から工作機械の輸出も始める。市場拡大が期待されているインドに横型MCを月5台供給する計画だ。

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日刊工業新聞2019年4月26日

  

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