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青果は鮮度が命!西友、物流拠点に鮮度チェックの担当配置

店舗には「鮮度チェック隊」
青果は鮮度が命!西友、物流拠点に鮮度チェックの担当配置

厳しい目が向けられる

 西友(東京都北区、上垣内猛最高経営責任者〈CEO〉、03・3598・7000)は青果を扱う物流センター全10カ所に、鮮度を点検する専任担当者を配置した。基準書を元に機材を使って検品し、問題を発見した場合はバイヤーや取引先に連絡する。より専門的な検品を可能にするとともに、問題がある商品が店頭へ出荷されることを防ぐ。

 出荷前の検品を手がける専門部署を設け、検品用機材も導入した。これまでは主要10品目について物流センターの部員が簡単な検品をしていた。これをトレーニングを受けた担当者が機材を使い、50―60品目を検品するように改めた。西友は全国12ある物流センターのうち、10カ所で青果を扱っており、畜産物や水産物への拡大も見込む。

 店舗では4月に、店頭に並んだ青果や畜産物、水産物の鮮度を確認する「鮮度チェック隊」を配置した。来客のピークである夕方を控えた毎日15時に売り場を巡回し、しなびた野菜や水分がしみ出た肉などを見つけた場合は撤去している。

 同社は2014年に「生鮮食品 満足保証プログラム」をスタート。生鮮食品を購入した消費者が商品に満足できない場合は全額返金する制度を導入し、発注や調達についても見直した。14年の生鮮食品カテゴリーの売り上げは前年比8・1%増となるなど、成果を上げている。
日刊工業新聞2015年08月19日 建設・エネルギー・生活面
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
西友は親会社の米ウォルマートストアーズの方針の下、低価格戦略を続けています。 しかし、質を厳しく見極める消費者の台頭で今後は低価格と高品質を両立させるという難しい経営のカジ取りを迫られそうです。

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