軸受異常を検知するAIは現場をどう変える?

アローセブンがシステム、省人化を加速

 アローセブン(浜松市中区)は、軸受異常を検知するシステム「ヴィブインサイト」に人工知能(AI)を搭載したモデルを開発し、納入を始めた。化学メーカーを中心に展開するほか、2019年度中に可燃性ガスなどを使う現場向けに防爆化したモデルも発売予定。これらの投入で、21年9月期売上高を18年9月期比2倍の5億円に引き上げる。

 ヴィブインサイトは軸受のがたつきなど、異常の予兆振動を捉える。周波数の高い振動に対応するため、応答周波数20キロヘルツに対応したセンサー「VIS―50G」と、監視端末「VIT―100」を開発し搭載。これらで受け取った情報をアンテナで通信し、パソコンで遠隔監視する。

 AIの搭載で正常範囲を自動で設定できるほか、設備の他の部分の振動などの影響で部位ごとに基準が異なる異常の判定が容易になる。熟練の技術者でなくても安定した判断が可能になるため、省人化や技術継承の問題の解決手段として期待できるという。将来はAIに蓄積したデータに基づいた交換時期の判定を目標とする。

 アローセブンは無線応用機器の製造販売が主力。鈴木社長は「今後顧客と二人三脚でAIを育て、製品の価値を高めていきたい」としている。

日刊工業新聞2019年4月10日

  

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