シネマカメラレンズに新シリーズ続々

富士フイルムが430万円のズーム、キヤノンは単焦点7機種

 ハイエンドのシネマカメラ用レンズ、新シリーズを各社が相次いで投入している。富士フイルムは、シネマカメラ用のズームレンズに「プレミスタ」シリーズを新たに追加する。第1弾として、焦点距離が28ミリ―100ミリメートルの標準ズームレンズ「FUJINON Premista28―100mmT2・9」を8月に発売する。1本で単焦点レンズ6本分の焦点距離をカバーでき、レンズ交換の手間を省ける。長さは255ミリメートル、重さは3・8キログラム。消費税抜きの販売価格は430万円。

  対角の長さが43・2ミリ―46・3ミリメートルのイメージセンサー「ラージフォーマットセンサー」を搭載したカメラに対応。大口径非球面レンズと新開発の「フォーカス・ズーム方式」で映像の歪みを抑制する。

 高予算の映画制作で大判センサーを搭載したカメラの使用が増加しており、ニーズに応える。年内に焦点距離80ミリ―250ミリメートルの望遠ズームレンズも発売予定だ。

 一方のキヤノンは、シネマカメラ用の単焦点レンズ「Sumire Prime(スミレプライム)」シリーズを新たに発売する。レンズマウントに、映像製作用のカメラに多いPLマウントを採用した。

キヤノンの「スミレプライム」シリーズ


 背景を柔らかくぼかした立体感のある映像効果を出せる。価格はオープンだが、消費税抜きの想定価格は75万円前後。全7機種で、6月から順次発売する。

 独自の光学設計により、背景をぼかして被写体を際立たせる映像表現を可能にした。多彩な映像表現を求める映像制作者のニーズに応える。

 PLマウントを採用した単焦点レンズの発売は初めて。シネマカメラ用レンズの販売では他社が先行していることから、特徴的な映像効果を訴求する。

日刊工業新聞2019年4月9日(エレクトロニクス)

  

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