ビール由来の乳酸菌で睡眠改善?

サッポロが機能性健康食品に本格参入

 サッポロホールディングス(HD)は機能性の健康食品事業に本格参入する。同社が独自に開発した乳酸菌「SBL88乳酸菌」に睡眠の質を改善する効果を臨床試験で確認した。睡眠改善により疲労回復を促進し、作業効率を高めるなどの効果が期待できるとしている。SBL88乳酸菌を事業化するため、子会社「サッポロウエルネスラボ」(東京都渋谷区)をこのほど設立。2020年2月の商品化を目指すとともに、新たな健康素材の開発も進める。

 SBL88乳酸菌はサッポロHDが95年にビール大麦から発見した。一般の乳酸菌と同様に腸内環境や免疫バランスを整えるなどの機能のほか、生活習慣に作用し睡眠の質を改善する特殊な機能があることが分かった。

 18年2月に成人の男女220人を対象に、同乳酸菌を4週間摂取する臨床試験を実施。この結果、摂取前に比べ起床時の眠気の改善や、疲労感の回復をもたらす有意差が生じたことを確認した。これを基に機能性表示食品として、食品・飲料、サプリメントとしての開発を急ぐ。

 事業を推進するため、サッポロウエルネスラボ(中村剛社長)を設立した。20年2月をめどとして商品化を進める一方、健康食品素材として、外部の飲料・食品メーカーなどとの新たな商品化への連携も模索する。中村社長は「腸内や免疫への作用に続く、第3世代の乳酸菌として成長できる」と期待する。

 同社は今後、SBL88乳酸菌の新たな機能・用途開発を進める。またサッポログループにはポッカサッポロフード&ビバレッジのレモン商品がある。レモン果汁にも健康に有効な成分が見込めることから、健康素材としての開発を視野に入れている。
独自に開発したSBL88乳酸菌

日刊工業新聞2019年3月19日

  

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