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不愉快なデジタルコンテンツ、「自分に関係ない」も「パーソナライズ化」も2割超

米アドビの調査
 デジタルコンテンツに関する消費者の意識とは―。米アドビの調査によると、日本の消費者がデジタルコンテンツに費やす時間は1日平均4・8時間だった。18―34歳の世代は6・0時間と全体平均よりも1・2時間多く、59%以上が複数台のデジタル端末を使用してデジタルコンテンツにアクセスしていることが分かった。

 調査は米国、豪州、インド、日本の4カ国を対象に、デジタル端末を1台以上所有する18歳以上のユーザーに対して実施した。期間は2018年12月末から19年1月3日。日本の対象者は1004人。

 調査によると、日本の消費者は「質の低い体験に不寛容」なことが分かった。具体的には、消費者の3分の1が最もイライラしてしまうこととして「コンテンツを見つけるまでにページやスクリーンをたくさん見る必要がある」(33%)、「関係のないオファーを受ける」(33%)、「ページの読み込みが遅い」(32%)を挙げた。特に「ページの読み込みが遅い」は、18―34歳の世代が41%と高かった。

 また、デバイスでコンテンツを閲覧する際に遭遇する問題とそれに対するアクションを聞いたところ、回答者の65%が「ページの読み込みに時間がかかり過ぎる」とコンテンツの閲覧を完全にやめてしまうと回答した。

 ブランド企業からのコンテンツについては「だらだらと長い/文章が下手」なことに最も不愉快になると43%が回答。「パーソナライズされすぎていて気持ちが悪い」(25%)や「自分自身や置かれている状況に関連性がない」(24%)が不愉快にさせることも明らかになった。さらに、4人中3人の消費者が、これらの状況のいずれか一つを体験するとそのブランド企業からの購入を思いとどまると回答した。

 デジタルコンテンツは動画やソーシャルメディアなどを含む広範に及ぶ。昨今は米ネットフリックス、アマゾン、エアビーアンドビーなどが提供する動画配信や民泊仲介といった多様なサービスが日本のみならず、全世界で消費者の顧客体験に影響を与えている。

                  

日刊工業新聞2019年3月19日

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