無料HP作成「ジオシティーズ」終了まで1カ月、“引っ越し”はどうする?

09年各国でサービス終了も、日本だけは22年間続いていた

 1990年代後半から一世を風靡(ふうび)した無料ホームページ(HP)作成サービス「ヤフー・ジオシティーズ」が3月末に終了する。米国を中心に各国で楽しまれたジオシティーズは09年にサービスを終えたが、日本だけが22年間続いていた。移行作業が進むHPがある一方、時代から取り残されたように放置されたままのHPもある。残り1カ月で移行作業をどう進めれば良いのか、頭を悩ませているユーザーも多そうだ。

 「採算面や、今後システムを維持するためのテクノロジーに関する複数の課題などを総合的に判断した結果、これ以上の継続は難しいという判断に至りました」―。ヤフーが運営するヤフー・ジオシティーズのサイトにはサービス終了の理由をこう伝えている。

 長期間更新していないHPは規約により削除も可能だった。しかし「誰かが必要としているかもしれないページを削除することは忍びなく、できるだけ残すことにしました」と説明。一つでも多くのHPが引っ越し先で公開を継続できるよう代替サービスと引っ越し方法を説明している。専用サイトの移行ガイドツールを使えば「XREA」や「忍者HP」などのホームページ作成サービスに移行可能だ。

 だが、00年のヤフー・ジャパンとジオシティーズ日本法人の合併前に作られた旧ジオシティーズのHP(geocities.co.jp)の場合、04年頃に現ジオシティーズ(geocities.jp)へ移行し、ヤフージャパンIDとひも付けをしていなければ移行ツールを使えない。

 どうしても移行したい場合は1ページごとにファイルで保存した上で、移行先のサーバーにアップする必要がある。ジオシティーズのサービスが挿入している広告タグも削除する必要があるという。

 90年代後半、初めてのHPをジオシティーズで作った30―40代は多いはずだ。残り1カ月、青春時代の思い出のHPの移行作業を進めてみてはいかがだろうか。

【メモ】ヤフーによると、ジオシティーズは1994年に米国で誕生。97年に日本法人を設立し、00年にヤフー・ジオシティーズとなった。誰でも簡単に開設でき、ストリート名や番地を選んでHPを作れる仕組みでインターネット初期の代表的なサービスの一つに成長した。


(文=水嶋真人)

日刊工業新聞2019年3月1日

  

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