「日本一失敗させる」仙台のプログラミングスクールが人気の理由

Nozomiプログラミング&Web、開校2年で生徒数は130人以上

人材輩出、仙台をシリコンバレーに


 2020年度から小学校でプログラミングが必修になるのを控え、各地でプログラミングスクールの数も増えつつある。そんな中、仙台市でひそかに話題となっているのがNozomiプログラミング&Web(仙台市太白区、仲沢浩則社長、022・395・4033)のスクールだ。「答えを教えない」など独自の指導方針を持ち、開校から2年あまりで幼稚園から高校生まで130人以上の生徒を集めている。

 カリキュラムは基礎編と上級編を用意。マウス操作やタイピングから始め、プログラミング言語「Scratch(スクラッチ)」をベースに独自開発した学習システムやウェブサイト構築、ウェブアプリケーション(応用ソフト)開発などを教える。個別指導型で、全年齢でメニューは共通している。「プログラミングの正解は一つではない」(仲沢社長)として、生徒それぞれの解答を生かしながら指導を進める。

 間違った方法をとった場合でもすぐに答えを教えず、自分で考えさせることを重視。自らを「日本一失敗させるスクール」(同)と話す。生徒自らが試行錯誤しながら答えを見つける中で、課題解決力などを育成する。「大変根気のいるやり方で、教科書に即した指導方法がメーンの大手ではまねできない」(同)と胸を張る。

 月額料金は最低6000円(月4回コース、消費税抜き)から提供する。フリータイム制を採用し、通う日時も自由に選べる。学習塾では珍しく「人間性の育成」を目標に掲げる。そのため時に厳しく指導することもあるが、受講継続率は9割を超える。

 中には発達障害や引きこもりなどの問題を抱えた入校希望者もいたが、これまで生徒の受け入れを断ったことはないという。また徹底した個別指導のスタイルはフランチャイズに向かないとして「店舗数の拡大は考えていない」(同)。

 こうしたビジネス手法は地域でも高く評価され、仙台市などが主催するビジネスグランプリ「SENDAI for Startups!」では18年度、奨励賞に輝いた。将来は優秀な“IT人財”を多く輩出し「仙台を日本のシリコンバレーにしたい」(同)と語る。
(文=仙台・田畑元)

日刊工業新聞2019年2月13日

  

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