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ホンダ「ASIMO」じゃないロボットが大活躍!

自動化で生産技術をリードする「OGAWA」と「YORII」の工場の中身とは?
ホンダ「ASIMO」じゃないロボットが大活躍!

オイルポンプの取り付けにロボットを導入した(小川工場)


今後の自動化はどう進むのか?伊藤理小川工場長、  河野丈洋寄居工場長インタビュー


 ―今後どんな工程で自動化を進めますか。
 伊藤氏「重量物を扱う工程を優先的に自動化する。フライホイールをはめる工程は年内に自動化する。究極的にはワイヤリングのようなものも自動化できればよい」
 河野氏「重量物の工程を優先し、次にガラスの建て付けのような品質の安定につながる工程を自動化する。自動化だけでなく、重量物を持ち上げて人の作業を補助する装置も導入を広げたい」

 ―両工場ともマザー工場としての役割があります。海外への技術展開の状況は。
 伊藤氏「インジェクターを自動で挿入する工程は中国や米国にも展開している」
 河野氏「環境負荷の小さい『3コート・2ベーク』方式を使った塗装工程は自動化しており、海外の新工場に展開している」

 ―自動化を進める上での課題は。
 伊藤氏「人の感覚をいかにロボットに置き換えられるかだ。エンジン部品は高精度なものが多く車体部品より扱いが難しい」
 河野氏「費用対効果だ。ゴムのような柔らかいものを扱う、ロボットが不慣れな工程で自動化にトライしたが、問題が発生して稼働率が落ちた。結局人がつかないといけなくなった。自動化技術が安定するには時間がかかる」
 (文=藤崎竜介、斉藤陽一、池田勝敏)
日刊工業新聞2015年08月04日 深層断面
政年佐貴惠
政年佐貴惠 Masatoshi Sakie 名古屋支社編集部 記者
日本の拠点には自動化技術を開発して試験導入し、成果が出れば海外生産拠点へ横展開するという役割が求められることが多い。合わせて生産の自動化で「コストが高いから日本では生産できない」ということが減れば、より多様な戦略が生まれて日本の製造業が活性化しそうだ。将来は自動車工場も半導体工場のようにほとんど無人で稼働するなんてことがあるのだろうか。

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