木材の“高く売れる長さ”示す新型伐採機が林業を救う

日立建機が導入

  • 0
  • 5
林業機械により作業をICT化するニーズを取り込む
 日立建機は伐採用の林業機械(ハーベスタ)に、木材を高価に売れる長さに切断するシステムを導入する。木材の長さと直径のデータ、市場価格を基に切断プランを作業者に提案する。林業には伐採などに使う機械の操作技術とともに木材の知識が必要で、熟練作業者に依存してしまうことが少なくない。林業も情報通信技術(ICT)の活用が進む見込みで、子会社の日立建機日本(埼玉県草加市)が新システムとハーベスタを組み合わせてレンタル提供する。

 フィンランド・ワラタ製の新システムにより切断プランを示す。切断に伴う直径の変化に応じてプランを随時更新する。作業者にとっては木材の曲がり具合や傷などを確認すれば済むため負担軽減につなげられる。顧客の注文や木材の価値を踏まえた作業を支援するほか、生産量を管理できる。経験の浅い作業者の知識を高めるのにも役立つ。

 現場では林業の担い手不足が課題で、技量の高い作業者に林業機械の運用を頼りがちになっている。北欧などに比べて機械化自体も遅れているという。建設現場と同様に林業でも、生産性の改善に向けてICTの導入が広がる見通し。新システムの活用を通じて林業関係者の収益性向上を後押しする。

 日立建機日本ではハーベスタの操作を訓練できるシミュレーターもレンタル提供する。持ち運びしやすいシステムで、若手の人材育成のニーズも取り込む。

日刊工業新聞2019年2月4日

関連する記事はこちら

特集