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サッシの性能を“ラーメン屋”でPR

三協立山と金沢工業大が異例の産学連携
 三協立山と金沢工業大学が製品の広報に焦点を当てた異例の産学連携に取り組んだ。同社のサッシをアピールする動画を同大の学生が制作し、アイデアの秀逸さを競うコンテスト(写真)を開いた。学生の斬新な発想から、新たな宣伝方法のヒントを得たい企業の要望に大学側が応えた。

 コンテストは1月29日に同大の扇が丘キャンパス(石川県野々市)で実施。対象はレールに凹凸や溝が少なく、掃除がしやすいことが特徴のサッシ「アルジオ」をPRする15秒または30秒の動画。学生の学科は問わない課外活動として参加を募った結果、17本の動画が集まった。これらを上映し、創造性や話題性などを基準に山下清胤三協立山社長らが審査した。

 優秀賞と社長賞を受賞した作品は、電子情報通信工学科の4人のチームによるもので、ラーメンをサッシの上に置いて客に出す「サッシラーメン屋さん」という架空の店の様子を映した。ラーメンをこぼさずに置けるというユニークな着想で、レールの平面さを視聴者に印象づけた。

 山下社長は「学生の発想力、独創性は本当にすばらしい。もっとたくさん賞を作って評価したい作品がたくさんあった」と感心しきりだった。

金沢工業大学×三協立山株式会社『三協立山 PR動画コンテスト』審査結果発表
日刊工業新聞2019年2月4日

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