家電の電力見える化、センサーはもういらない?!

住宅全体から推定する三菱電機のAI

 三菱電機は29日、人工知能(AI)を使って家電ごとの電気の使用量を見える化する技術を東北電力と共同で開発したと発表した。新たな計測器を取り付けずに、住宅全体の電力使用量から家電ごとの電力使用量を推定できる技術は初めてだという。電力会社の新しいサービスなどにつながる。

 開発した技術は、家庭の30分ごとの電力使用量を計測するスマートメーター(通信機能付き電力量計)で計測した住宅全体の電力使用量から、AIが家電ごとの電力使用量を推定する。

 電流センサーなどの計測器を使った従来の推定方法と比べて蓄積データ量を1%以下に抑制できるため、電力使用量の計算速度向上などが期待できるという。

 これまでスマートメーターは住宅全体の電力使用量しか測定できなかった。また分電盤に電流センサーを設置すれば家電ごとの電力使用量を把握できたものの、センサーの設置費用に10万円程度かかるのが課題だった。

 成果は省エネルギーや省コストにつながる家電の使い方を、メールや対話アプリケーション(応用ソフト)「LINE」でアドバイスする東北電力のサービスに採用された。

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日刊工業新聞2019年1月30日掲載

  

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