緑色が青色の光に変わる透明プラスチックフィルム、何に使う?
太陽電池に貼ることで発電効率を高めることも
和歌山県工業技術センターは「光アップコンバージョン」と呼ばれる現象を起こし緑色の光をより高いエネルギーの青色の光に変換する透明なプラスチックフィルムを開発した。太陽電池に貼ることで発電効率を高めたり、窓の省エネルギー化や紙幣の偽造防止などへの応用が期待できる。県内企業などと共同研究を進め、実用化を目指す。
開発したフィルムは2018年11月に特許を取得済み。同現象では低いエネルギーで波長の長い光がより高いエネルギーで波長の短い光に変わる。従来は液体中や空気に触れない環境でしか起こらなかったが今回、色素の合成技術やフィルムの加工技術を組み合わせ、空気中でも同現象を起こせるようにした。
フィルム材料はポリビニルアルコール(PVA)で、光を吸収する色素や発光する色素を使用。厚さ10マイクロ―200マイクロメートル(マイクロは100万分の1)程度のフィルムを作製できる。今後は近赤外光を可視光に変換するなどバリエーションを増やす。
同センターは「(近赤外光を変換できれば)未利用光が活用できる」(森智博主査研究員)としている。
開発したフィルムは2018年11月に特許を取得済み。同現象では低いエネルギーで波長の長い光がより高いエネルギーで波長の短い光に変わる。従来は液体中や空気に触れない環境でしか起こらなかったが今回、色素の合成技術やフィルムの加工技術を組み合わせ、空気中でも同現象を起こせるようにした。
フィルム材料はポリビニルアルコール(PVA)で、光を吸収する色素や発光する色素を使用。厚さ10マイクロ―200マイクロメートル(マイクロは100万分の1)程度のフィルムを作製できる。今後は近赤外光を可視光に変換するなどバリエーションを増やす。
同センターは「(近赤外光を変換できれば)未利用光が活用できる」(森智博主査研究員)としている。
日刊工業新聞2019年1月18日