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廃太陽光パネルから資源回収、新装置の仕組み

近畿工業が開発、リサイクル業者向け販売
 近畿工業(神戸市中央区、和田直哉社長、078・351・0770)は、廃太陽光パネルから資源を分離・回収する装置「リソラ=写真」を発売した。太陽光パネルを構成するアルミ枠、ガラス、太陽電池セルを含む樹脂シートをそれぞれ分離し回収する。消費税抜きの価格は1台6000万円。リサイクル業者向けなどに年間2台の販売を見込む。

 リソラの製品サイズは、幅11・7×奥行き2・5×高さ3・7メートル。太陽光パネルをコンベヤーに投入後、リソラ専用に開発した解体機でアルミ枠を解体・回収する。

 続けてガラス剥離機を通り、粉砕ガラスと太陽電池セルシートを分離する。同工程は、製鉄会社向けなどに販売してきた石炭破砕機で資源をかみ砕く技術を応用した。最大で縦1・2×横2メートルのパネルを1枚当たり120秒で処理する。

 その後に残った太陽電池セルシートに含まれる銀などの貴金属は、精錬業者などによる回収を想定する。台風の影響などで折れ曲がった太陽光パネルもそのまま投入し処理可能という。既にリサイクル業者向けに1台の納入が決まっている。
日刊工業新聞2019年1月18日
松木喬
松木喬 Matsuki Takashi 編集局第二産業部 編集委員
太陽光パネルは屋外で20年以上使います。湿気を内部に入れないほど丈夫にできています。なので解体しづらく、素材別のリサイクルが課題でした。リサイクル技術がなければ、環境に貢献するはずの太陽光パネルが大量のゴミとなって環境負荷となります。

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