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創業100年超えの“老舗企業”には共通点がある

老舗企業の数は3万3259社
 帝国データバンクは、業歴100年以上の「老舗企業」の実態調査を行った。それによると、2019年中に業歴100年となる企業を含めた老舗企業は全国に3万3259社存在することが分かった。また19年に業歴100年を迎える企業は1685社となった。前回調査した16年と比べて、4287社増加した。

 このうち、上場企業は532社。1586年に創業した松井建設や1602年創業の養命酒製造、1691年に発足した住友林業などが並ぶ。

 業種別でみると、「製造業」の8344社が最も多く、「小売業」が7782社、「卸売業」が7359社と続いた。この3業種で老舗企業全体の約7割を占めている。細分類別では「貸事務所」が894社でトップ。創業時は、別事業を主業としていた企業が所有する土地にオフィスビルなどを建て、賃料収入が増加し、貸事務所業へと業種が変わったケースが多い。

 年商規模別では、最多が「1億円未満」で1万3786社。次いで「1億―10億円未満」が1万2986社だった。

 また、帝国データの調査では、老舗企業は特に事業継続計画(BCP)策定率が高いことが判明しており、危機意識が高いことも特徴の一つだとしている。
日刊工業新聞2019年1月10日

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