“車いすボーリング”をもっと楽しく!

西川精機製作所、車いす取付用ボウリング投球機を開発

事業化へ営業体制構築


 特殊加工治具などを手がける西川精機製作所(東京都江戸川区、西川喜久社長、03・3674・3232)は、民間団体や療育施設と連携し、車いすボウリングの普及を目指している。車いす取付用ボウリング投球機を2017年に開発。事業化に向け営業体制の構築を進めている。

 同製品は車いすに取り付けた状態で数メートル前進し、停止したときに働く遠心力により手を触れずにボールを投球する。あらゆる幅や高さの車いすに対応し、重度の障害者向けに電動車いすにも設置できる。メッキ治具や医科学機器を手がける同社の設備で、アルミニウム製の管と切削部品を溶接して製作した。

 13年に東京都江戸川区の助成金を受け、車いすから左右に狙いを定めて投球できる製品を開発した。西川社長は「当初は障害者のニーズや販路などが全く見えず、事業化を断念した」と振り返る。

 転機が訪れたのは14年。同様の製品開発を目指していた障害者支援団体の「INUプロジェクト」から連絡を受け、共同開発に着手。部品点数を減らし、汎用性を高めた現行製品を17年に完成した。INUプロジェクトが把握する障害者や介助者のニーズに、同社の技術力で応えた。

 今後は同製品の事業化を進める。「2―3年で100台の受注」(西川社長)目標を掲げ、安定した売り上げが立つビジネススキームの構築を目指す。

 福祉施設などのほか、一般向けのボウリング場に提案するとともに、競技規定を整備して普及促進を図る考えだ。

 西川社長は「ボウリング競技のバリアフリー化に貢献できる」と、同投球機がもたらす社会的意義を強調する。(大川諒介)

日刊工業新聞2018年12月21日

  

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