山岳遭難者の救出活動、ブルートゥースで進化する

ヤマップがサービス開発

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写真はイメージ
 ヤマップ(福岡市博多区、春山慶彦社長、092・710・5511)は、スマートフォンを持つ登山者がすれ違う度に位置情報を交換し、遭難時の速やかな救出につなげるサービスを開発した。近距離無線通信「ブルートゥース」を活用するため、電波が届かない場所でもスマホ同士で位置情報の送受信が可能。通信エリアに入るとネット上にデータを自動送信する。家族は専用画面で登山者の位置を確認できる。2019年5月に提供する予定。

 新サービスはスマホ向け登山地図アプリケーション(応用ソフト)「YAMAP」に新機能として追加する。同アプリをダウンロードした登山者が、すれ違いざまにスマホの全地球測位システム(GPS)で得た位置情報を送受信する。下山者が通信エリアに入ると取得したデータをネット上に送信する。家族は他の登山者とのすれ違いポイントを地図上で確認できる仕組み。

 家族には登山者の位置情報を確認できる専用ページを参加交流型サイト(SNS)「LINE」などで事前に送信する。登山者が遭難した場合に救助隊などと同ページを共有すると、捜索ポイントの絞り込みに役立てられる。登山ブームなどを背景に、山岳遭難者数は増加傾向にある。警視庁によると、国内における17年の山岳遭難者は3111人(前年比182人増)で過去最悪だった。新サービスを搭載したアプリの活用で救助隊の早期救助につなげる。

 ヤマップは13年設立のベンチャー企業。無料アプリのYAMAPのダウンロード数は110万ダウンロードを超えている。

日刊工業新聞2018年12月14日

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