“パイナップルで発電”の仕組み

伊藤忠、バイオガス原料に

 伊藤忠商事は、グループ会社のドール・フィリピンを通じ、フィリピンで現地企業と組みパイナップル残渣(ざんさ)を活用した発電を始めると発表した。現地のスララ・バイオガスベンチャー(VC)が発電を請け負い、発電した電力をドール・フィリピンが自社工場で利用する。再生可能エネルギーの活用を通じた環境負荷の低減と、電力コスト削減が狙い。同国では電力需要が拡大し、電気料金が年々高くなっている。

 ドール・フィリピンはパイナップルの缶詰やジュースなどを生産しており、ドール商品の製造過程で生じるパイナップル残渣をバイオガスの原料として利用する。ドール・フィリピンがスララ・バイオガスVCと、16年間の長期エネルギー売買契約を結んだ。

 フィリピン・ミンダナオ島の工場に隣接する土地に、スララ・バイオガスVCがバイオガス発電設備を建設し2020年に操業を始める。製造したバイオガスから得られた電力を、ドール・フィリピンが買い取る。ドール・フィリピンのパイナップル加工工場で使う電力の20%強を今回のバイオガス発電で賄えるようになるという。

 比メトロ・パシフィック・インベストメンツ傘下のスララ・バイオガスVCは、食品残渣を原料としたバイオガス製造とバイオガス発電事業を手がける。

日刊工業新聞2018年12月14日

  

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