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大型台風に負けないシャッターの需要が高まっている

文化シヤッターは強風対策を徹底した重量シャッターなどを投入
大型台風に負けないシャッターの需要が高まっている

高強度オーバースライディングドアの裏側。補強材を付けるなど負圧対策を強化

 文化シヤッターは正圧・負圧ともに2500パスカルの高風圧に耐えられる重量シャッターとオーバースライディングドアを市場に投入した。物流倉庫や空港の格納庫など開口部の広い建物向けに提案。台風の大型化などでシャッターも外壁同様に高耐風圧、高強度が求められており、2500パスカルの負圧対策を新機能に搭載した。シャッターは初年度に10億円、オーバースライディングドアは2億円の販売を目指す。

 高耐風圧シャッターは、ガイドレールの構造を見直して強度を上げた。風圧でスラットにたわみが発生しても、ガイドレールから抜けないように改良。またガイドレールにスラットが引っかかるように、強度を上げた鍵をつけて台風に備える。

 高強度オーバースライディングドアも、負圧対策を強化した。風圧によるたわみを防止するためにパネルに補強材を設置したほか、ガイドレールにも変形を防ぐための補強材を付けた。またガイドレールから負圧時にローラーが抜けないように抜け止めも装備する。

 これまでシャッターは建具の位置付けだったが、高層の建物にもシャッターを装備するようになったことで、外壁同様の高強度が求められている。また、台風の大型化で、4―5階建ての物流倉庫や風の強い海沿いの工場など、高耐風圧のシャッターの需要が高まっている。

 消費税抜きの参考価格は、間口8・5メートル×高さ4・5メートルで、シャッターが470万円、オーバースライディングドアが540万円。取り付け工事費や運搬費は別途必要となる。
日刊工業新聞2018年11月29日
日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
近畿地方に大きな被害をもたらした台風21号について記憶に新しい人も多いはず。シャッター破損の報告も多く挙がっています。

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