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6カ国語表示の“防災食”、開発したのは新潟の米農家

エコ・ライス新潟、QRコードの読み取りで作り方の動画も見られる
6カ国語表示の“防災食”、開発したのは新潟の米農家

英語やポルトガル語など6カ国語をパッケージに記載

 エコ・ライス新潟(新潟県長岡市、豊永有社長、0258・66・0070)は、英語やポルトガル語など6カ国語で作り方を記載した防災用米食「みんなのごはん」を、年内にも企業や自治体向けに発売する。お湯または水で戻せば食べられる。外国人被災者向けに開発した。価格は1食当たり消費税抜き380円。年間10万食の販売を目指す。

 みんなのごはんのパッケージに記載されている言語は日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、アラビア語。作り方のイラストも添えた。

 イラスト横の2次元コード「QRコード」をスマートフォンで読み込めば、各言語に対応した作り方の動画も見られる。都内などに住む外国人と協力してコンテンツを開発した。

 材料は新潟県産米100%。コメのでんぷんを糊化(アルファ化)させた。お湯を160ミリリットル加え、20分待てばできあがる(水なら60分)。生産ラインで豚やアルコールを使っていないため、イスラム教徒でも食べられる。

 エコ・ライス新潟は県内のコメ農家が集まりできた企業。コメの消費拡大などを目指し、コメ製品や防災食を供給している。自治体からの外国語対応や、自然災害発生時に防災食をもらって困った外国人の話を聞き、開発した。
日刊工業新聞2018年11月15日

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